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DVD「ハルフウェイ」 岡田将生 溝端淳平 成宮寛貴 大沢たかお ☆ [映画]

【解説】
 「ロングバケーション」など人気テレビドラマの脚本を手掛けてきた北川悦吏子さんが岩井俊二さんと小林武史さんのプロデュースの下、監督デビューを飾った青春ラブ・ストーリー。

【物語】
 大学受験を控えた女子高校生のヒロ(北乃きい)は、秘かに想いを寄せるシュウ(岡田将生)に告白できず、その辛さを親友(仲里依紗)に打ち明け慰めてもらう日々。
 そんなある日、ヒロは思いがけずシュウから告白される。すっかり有頂天のヒロ。
 ところが、地元北海道の大学に進学するつもりのヒロに対し、シュウの志望校は東京の早稲田大学だった。その事実を知り、すっかりスネてシュウと口もきかなくなるヒロだったが…。

【監督】 北川悦吏子
【製作】 李鳳宇 見城徹 岩井俊二
【脚本】 北川悦吏子
【出演】 北乃きい 岡田将生 溝端淳平 仲里依紗 成宮寛貴 大沢たかお
【制作】 2008年 日本 85分
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【コメント】
 岡田将生くんが主演なので、観てはみたのですが、思いの外、面白くない。
 アドリブ中心の演出に主演の若い二人が耐えられなかったという感じだろうか。
 田舎の高校生の普通の会話を1時間余り見せられても・・・というのが正直な感想。

 都会の進学校ならともかく、地方の高校生が早稲田大を受けるor受かろうというのは、かなり大きな話だと思うのだけど、ちょっと付き合っただけの女の子のために、諦めるものだろうか。彼女のお腹の中には子供がいるというような理由なら、判るけど・・・。

 あるいは、最初から合格する見込みはなくて、勢いか見栄で受験すると言っていただけというのなら、この映画は茶番になってしまう。
 進路指導の教師も普通なら、早稲田を受験しないという生徒をもう少し引き留めて、ダメ元でも受験させようとしそうなものだが、簡単に進路変更を認めてしまうのは最初から、受からないと思っていたからか?

 全体にリアルさに欠ける中で、アドリブに頼って、ニコニコ爽やか感だけの映画になってしまったということだろうか。

 北川悦吏子さん脚本の「ロングバケーション」(1996年)は、突拍子もない設定と、あり得そうにない話で、面白かったのだけど・・・。
 時代が20年余り古いのか? 中学生が出産して母親になったり、高校生が校内でセックスする現代には、ちょっとそぐわない作品なのかも。

 成宮寛貴くんが高校の先生というのは、ちょっと驚き。「溺れる魚」(2001年)の美少年も立派になったのものだと、感心してしまう。

 書道?の先生役、大沢たかおさんがなかなか面白い。本当に後先考えずに、女の子に抱きついたりしそう。

 溝端淳平くんは、割と、しっくり普通の高校生という感じ。


DVD「Little DJ 小さな恋の物語」 神木隆之介 石黒賢 原田芳雄 賀来賢人 [映画]

【解説】
 ともに子役としてその実力を高く評価されてきた神木隆之介と福田麻由子の共演で、病院を舞台に繰り広げられる淡い恋模様を描く感動ラブ・ストーリー。

【物語】
 1977年、函館。野球とラジオのDJが大好きな12歳の少年・高野太郎(神木隆之介)は、試合中に突然倒れ、海辺の病院に入院することに。ひょんなことから、太郎は“大先生”高崎雄二(原田芳雄)に院内放送のDJを任される。太郎の音楽番組はたちまち評判となり、たくさんのリクエストが集まるまでに成長する。そんなある日、太郎は交通事故で入院中の1つ年上の美少女・海乃たまき(福田麻由子、広末涼子)と出会い、恋に落ちるのだった。

【原作】 鬼塚忠
【脚本】 三浦有為子 永田琴
【監督】 永田琴
【出演】 神木隆之介 福田麻由子 広末涼子 戸次重幸(佐藤重幸) 村川絵梨 松重豊 光石研 小林克也 石黒賢 西田尚美 原田芳雄 佐藤重幸 賀来賢人
【制作】 2007年 日本 128分
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【コメント】
 劇場公開時に映画館で見損ねたのですが、「20世紀少年 最終章」で、久し振りに神木隆之介くんを見て、なかなか良かったので、今更ながら、DVDを借りて見てみました。

 太郎(神木隆之介)の父、正彦(石黒賢)が、太郎がたまき(福田麻由子)に宛てて書いたラブレター兼遺書を読むシーンは・・・泣けます。
 普段から、太郎の日記を勝手に読んでしまう父、正彦だから、息子の手紙を躊躇いもなく読んで・・・、という演出も面白い。たまきの頬をひっぱたく、母、ひろ子(西田尚美)とは対照的なのは、やはり父と息子だからか。

 メインは、太郎とたまきの幼い恋物語でしょうが、二組の親子の愛情、病院に入院している人々の様々な思いといったものも重要な要素です。

 個人的には、音楽・音響機器マニアの大先生(原田芳雄)みたいな生き方に憧れますけど・・・。

 太郎(神木隆之介)の隣のベッドに入院していた結城(光石研)の病名は、肝がんかな? 死の直前に異様にお腹が膨れていたのは、腹水の所為か?

 その結城の息子で、いつもサングラスのお兄さん、周平を演じるのは賀来賢人くんです。これが初出演映画かな?
 この後に出演した「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」(2008年)で演じた、駐在さんの義妹に恋する高校生、グレート石井の方が良かったけど、初出演なら、こんなものかな。

 そんな賀来賢人くんの初主演映画「銀色の雨」(原作 浅田次郎)は11月28日から公開です。

 今夜の「ひみつの嵐ちゃん!」にゲストとして、広末涼子さんが出演してましたけど・・・、天然なんですね。

Little DJ 小さな恋の物語 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD



DVD「大奥 浮絵悲恋」(荒木宏文、山中敦史) ☆ [映画]

【物語】
 恋する女を失い、女に抱かれ、男に躰を許す男花魁となった若き絵師、浮島。浮島の昔の恋人にそっくりな、大奥御年寄、江嶋。
 世を捨てた男花魁と、恋すら知らぬ大奥御年寄。運命の出会いが二人の心をくるわせる。
 正徳二年、徳川家六代将軍・家宣の死後、まだ幼い七代将軍の後見を巡り、大奥では正室天栄院と、将軍の実母、側室星光院との間で、壮絶な争いが繰り広げられていた。
 男遊郭「菊下楼」の絵師・浮島は天栄院に抱かれつつ、その絵を描いて売っている。浮島は天栄院に雇われて、星光院の側近、御年寄の絵嶋に近づく。
 一方、側室星光院は老中間部との不義に溺れていた。御年寄の絵嶋は、星光院の命により、天栄院を貶めるために、浮島に近づくが・・・。

【出演】 荒木宏文 鈴木じゅん まんねんよしこ 城間恵子 山中敦史(山中篤)
【監督】 山本清史
【製作】 2008年 「大奥 浮絵悲恋」製作委員会
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【コメント】
 荒木宏文くんの初ラブシーンということですが、荒木くん本人は、江嶋(鈴木じゅん)との暑い納屋でのシーンよりも、住職(山中敦史)との絡みのシーンの方がお気に入りだとか・・・。

 そう言われて、観てみると、住職に絵を褒められる浮島は、先生に誉められた子供のようで、とても嬉しそうに見えます。この映画の中で、一番、荒木くんらしい良い演技かも知れません。

 ちなみに、山中敦史さんは、荒木くんの初出演映画、実写版「テニスの王子様」(2006年)で、氷帝学園の監督、榊太郎を演じています。

 荒木くんは頑張っていますが、ストーリーその他は、B級映画です。

 江戸時代、正徳四年に実際に起こった大奥御年寄 江島と歌舞伎役者 生島との不義密通、江島(絵島)生島事件をベースにしているのですが、最後は「ロミオとジュリエット」のような終わり方です。ただし、毒を飲むのはロミオではなく江嶋、短剣を突き刺すのはジュリエットではなく浮島です。

 ちなみに、実史では、星光院は『月光院』、天栄院は『天英院』、江島と生島は捕まって、それぞれ流罪となっています。

 映画としては、面白くないし、荒木くんを観るのなら、写真集かDVDを買った方が良いので、☆一つ。


大奥 浮絵悲恋 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: エスピーオー
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荒木宏文 「大奥 浮絵悲恋」 メイキング [DVD]

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動画「僕は恋に夢中」 深山洋貴 [映画]

【物語】
 高校生のタダシ(佐藤幹雄)は、クラスメートのコータ(和田智)に淡い恋心を抱き、コータを想像しながら毎夜、オナニーしていた。しかし、タダシはクラスメートからオカマとからかわれ、いつしかコータにまで冷たくされる。
 そんな、ある日、タダシは登校途中の電車の中で堂々とイチャついているヒロキ(深山洋貴)とシンジ(森士林)に遭遇する。あまりに開放的な二人の行動に目を奪われたタダシは二人の後をつける。二人はタダシに見せ付ける様に路上でキスをし、別れた。タダシは一人になったヒロキをさらに尾行するが、ヒロキは車にはねられ、怪我をしてしまう・・・。

【監督】 吉行由美
【助監督】 瀧島弘義
【脚本】 今泉浩一
【配給】 大蔵映画 1999年
【出演】 佐藤幹雄、岡田智宏、深山洋貴、森士林、和田智
【出品】 2001年東京国際レズビアン&ゲイ映画祭
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【感想】
 梅田ローズ劇場辺りで未だに上映されている古いゲイ映画です。一応、18禁で、セックスシーンもありますが、それほどエゲツナイ性描写はありません。最近のやおい本やBL(Boys Love)本の方が遙かに過激です。

 大蔵映画は割とストーリーのある真面目な映画を扱っていますが、この映画もその一つです。
 ヒロキとシンジのゲイ・カップルに触発されて、高校生のタダシが自分がゲイであることに自信を持ち、ヒロキらの友人、おねぇ丸出しのケイゴ(岡田智宏)との恋に目覚めるといったハッピーエンドの内容です。
 現実は、こんなに甘いものではないのですが、まぁ、こういう世界もよろしいのではないかと思います。

 ヒロキ(深山洋貴)とシンジ(森士林)のカップルがなかなか微笑ましいのですが、シンジが開いた戸棚の扉に炊事をしているヒロキが頭をぶつけるシーンとか、入院している病院のベットでケイゴとともにヒロシがタダシをからかうシーンとか、なかなか進展しないケイゴとタダシのデートをシンジとともにヒロキが呆れて見ているシーンとか、結構、笑えます。

 岡田智宏くんの過剰な演技や、森士林くんのぎこちない演技に比べると、深山洋貴くんの自然な感じの笑いがなかなか素敵です。

タグ:深山洋貴

DVD「ちーちゃんは悠久の向こう」 林遣都 [映画]

【解説】
 自分が死んだことにさえ気が付けず、いつまでも、この世を彷徨って、幼馴染みのモンちゃん(林遣都)に取り憑いている幽霊のちーちゃん(仲里依紗)と、幼馴染みのちーちゃんの死を受け容れられず、死の瞬間を記憶から消し去ってしまっている高校生、モンちゃんとの淡く切ない恋物語。

【物語】
 ちーちゃん(仲里依紗)とモンちゃん(林遣都)は幼馴染。高校生の二人は昼休みに屋上で、ちーちゃんの手作り弁当を一緒に食べるくらい、いつも仲良しだ。
 弓道部に入部したモンちゃんは3年生の部長・武藤さん(高橋由真)がちょっと気になっている。そんな武藤さんも何かとモンちゃんを気にかけてくれる。また、学校を休みがちな林田さん(波瑠)は、いつもモンちゃんの方を見ているのだが、林田さんが見ているのは、実はモンちゃんではなく、ちーちゃんだった。
 しかし、ちーちゃんは林田さんに無視されたことを逆恨みして、林田さんの死を願う。そして、その願いが叶ったとき、ちーちゃんは真実に気が付いて・・・。、

【原作】 日日日(あきら) 「ちーちゃんは悠久の向こう」(新風舎文庫刊)
【脚本】 山室有紀子、兼重淳
【監督】 兼重淳(かねしげあつし)
【出演】 仲里依紗(ちーちゃん[歌島千草])、林遣都(モンちゃん[久野悠斗])、高橋由真(武藤白)、波瑠(林田遊子)、奥村知史(加藤信二)、堀部圭亮(久野武)、飛田光里(久野悠斗[子供時代])
【制作】 2008年、94分
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【感想】
 林遣都くんの2作目の出演・主演映画です。デビュー作から毎回、主演映画というのは、いかがなものかという気もしますが、それだけ実力があるor評価が高いと言うことでしょう。
 幽霊に恋する少年を違和感なく演じています。しかし、ちーちゃんが幽霊であることは、割と早い時期に判ってしまうので、ちょっと興醒めしてしまいます。もう少し最後まで、ちーちやんの正体を明かす必要はなかったと思うのですが、演出の失敗でしょうか。
 また、壊れてしまっているモンちゃんの内面をもっと抉るような内容にして、シリアスなものにしても良かったように思いますし、学校の怪談もの、ホラーものとしても中途半端な感じです。

 ところで、モンちゃん(林遣都)の父親役、堀部圭亮さんの壊れた感じがなかなか良かった。それと、最後のモンちゃんとの朝食のシーンでのぎこちない笑顔も面白い。

 それにしても、林くんは良い笑顔をします。あんな息子を放り出して、家を出てしまう母親というのは・・・、一体、どんな人なんだろうと、物語の本筋とは全然関係ないところで、不思議を感じてしまいました。

タグ:林遣都

映画「2 STEPS!」(池袋) 中河内雅貴、古川雄大、加藤良輔 [映画]

【物語】
 ダンスが大好きな斑鳩隼人(中河内雅貴)は、かつてのミュージカル女優で、今はアルコール依存症に陥っている母・雪乃(根岸季衣)から遠ざかるようにアパートで一人暮らしをしている。メッセンジャーのバイトに日々励む隼人は、かつてストリートダンスを一緒に踊っていた先輩の須藤数馬(進藤学)のトラブルに巻き込まれて、人相の悪い男たちに追いかけ回される羽目になる。その時、隼人が逃げ込んだのはダンス・パフォーマンスが上演されている劇場だった。
 ヴァイオリンとクラシッシクバレエが得意な結城巧(古川雄大)は、音楽大学の教授でピアニストの父・尚也(五代高之)と優しい母(本田愛子)、そして、可愛いが、おませで生意気な妹(花凛)という、音楽と愛情に溢れた家庭で暮らすお坊ちゃんの高校生。クラシック一辺倒で、普段笑うことのない厳格な父は巧が音大へ進学することを期待している。
 ある日、巧はジャズ・ピアノとダンスがコラボレーションしたパフォーマンスのチラシを見つける。そのパフォーマンスのピアニストは結城尚也、ダンサーは斑鳩雪乃。興味を抱いた巧が、劇場に赴き目にしたものは、バレエとは異なるダンスの世界だった。
 隼人と巧はダンス・カンパニーのオーディションを受ける。周りの人のダンスを意識しつつ、激しく踊る隼人とバレエのステップを自分なりにアレンジして踊る巧。
 全く違うダンスを披露した2人は見出され、ライバルとしてステージの本番を目指すことになる。

【監督・原案・振付】 上島雪夫
【脚本】 松井亜弥
【出演】 中河内雅貴、古川雄大、進藤学、加藤良輔、春川恭亮、宮野真守
【公開日】 2009年1月10日
【配給】 「キラキラ MOVIES」、ゴー・シネマ、2008年、日本
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【感想】
 ミュージカル「テニスの王子様」(通称テニミュ)の成功で、演出家としての地位を確立しつつある上島雪夫さんが映画監督に初挑戦した作品です。テニミュの人気キャスト経験者を取り揃えて、興行的に失敗しないラインを押さえる辺り、芸術家と言うよりも商売人という感じがします。
 また、出演者が入れ替わり立ち替わりで、毎日のように舞台挨拶を繰り返して、客を集める手法には、映画を観に来る客よりも、舞台挨拶を見聞きしに来る客の方が多いのではないかとさえ思ってしまいます。
 とは言え、映画としての出来は、それほど悪くありません。

 同じダンススタジオに通う2人の若いダンサー。性格も育ちも違い、ダンススタイルは正反対。
 実際に、長野県の同じダンススクールに通っていた中河内雅貴くんと古川雄大くんを主演にして、半ば実話、半ばフィクションで描く青春ダンス映画です。

 でも、本当は、大澄賢也さんや宮本亜門さんらと上島雪夫さんの物語かも知れません。若い頃、ダンサーとして共に踊った人たちが10年、20年の時を経て、再び巡り会うという感じでしょうか。
 そういう目で観ると、なかなかに面白い映画です。

 それにしても、中河内雅貴くんは、台詞の言い方を何とかしないといけません。ストレートプレイ初挑戦の「リンゴの木の下で~21世紀のジャズ」が酷かったのはやむを得ないとしても、その後の「博士と太郎の異常な愛情」、「SAMURAI 7」、We舞台「夢をかなえるゾウ」と、どれもこれも今一です。
 「SAMURAI 7」の時など、姿形や動きは7人のサムライの中で、ピカ一なのに、台詞を喋ると・・・、黙って身体で表現した方が良いんじゃないと思ってしまいます。
 「ピピン」で見せた迫力のある動きなどは、全く持ってダンサーに向いているとは思うのですが、俳優としては、これからが大変ではないかと思います。今回、映画、初出演ですが、今後の成長に期待しましょう。
 とは言え、何のかんのと言いつつ、「ALTAR BOYZ」もミュージカル「シラノ」も観に行く予定です。

 一方、古川雄大くんは、まさに中河内くんとは対照的です。力強く激しい踊りの中河内くんに対して、優しく美しい踊りです。機会があれば、古川くんの激しい踊りというのも観てみたいものです。
 半ばコスプレ大会であったTV&舞台「風魔の小次郎」は、ともかくとして、馬場徹くんと共演した映画「キズモモ」(山本透監督)は、なかなか良かった。バスケットボールのシーンはあったけど、ダンスのシーンはなく、やや捻くれた若い時計職人を演じてくれました。
 今回も多彩な表情と表現で、楽しませてくれました。中でも、隼人(中河内)に対して、巧(古川)がいう「自主練だろ!、お前だけかよ!」というセリフと、その時の目付きがなかなか良かった。「キズモモ」の時も、馬場くんに「(時計に)触るな!」と怒鳴るシーンがあったけど、普段は大人しく、とても怒りそうにないけど、何かに強いこだわりを持っていて、怒った時は、とても怖いという時の迫力がなかなか良かった。

 ダンサーとしては、中河内くんの方が上だと思うが、俳優、そして、歌手・アーティストとしては、古川くんの方が上へ行きそうな気がする。そう言う意味では、二人は良いライバルになれるのかも知れない。

 ところで、ダンススクールの一員に宮野真守さんが入っていますが、さすがに、中河内くん、古川くん、加藤良輔くんらと同じレベルで踊れる筈もなく、そうそうに脱落して、コンビニ社員になってしまいます。そして、次の映画「花ゲリラ」へと繋がり、さらに、コンビニのバイト青年として、馬場徹くんが出演するようです。
 それにしても、加藤良輔くんは、中河内くんよりも歌が上手いと思うのだけど、歌手としてのメジャー・デビューは難しいかな。

映画「おくりびと」 山崎努、本木雅弘、山田辰夫 [映画]

【解説】
 監督は「バッテリー」「壬生義士伝」の滝田洋二郎。脚本は、本作が初の映画脚本となる小山薫堂。時に激しく、時にやさしく、チェロの音色で織りなす音楽は久石譲。物語の舞台は、名峰・鳥海山を背景に、美しい自然と四季の移ろう山形県庄内平野。

【物語】
 東京でチェロ奏者をしていた小林大悟(本木雅弘)はプロの演奏家をあきらめ、故郷に戻ってきた。生活のため、とりあえず求人広告を見て、仕事の内容も分からないままに面接に向かった大悟は、棺桶が置いてある古びた事務所で、社長の佐々木(山崎努)から面接を受け、すぐに採用される。
 佐々木から、仕事の内容は納棺、遺体を棺に納めること聞いて、一旦は断る大悟だが、月50万円という高給に魅せられて引き受けてしまう。しかし、妻の美香(広末涼子)には、本当のことを言えず、冠婚葬祭関係の仕事に就いたと答えてしまう。
 こうして、美香には内緒のまま、大悟の新人納棺師としての日々がはじまる。さまざまな境遇の死や別れと向き合ううちに、はじめは戸惑っていた大悟も、いつしか納棺師の仕事に誇りを感じるようになるが、妻の美香は、仕事と妻と、どちらかを選べと迫り、妻と言えない大悟に、「穢らわしい」と言い残して家を出てしまう。
 季節はうつろい、庄内平野にも春が訪れる頃、大悟に次々と事件が起こる。美香の懐妊と帰宅、銭湯のおばさんの死、30年前に女を作って家を出て行った父親の死・・・。

【監督】 滝田洋二郎
【脚本】 小山薫堂
【音楽】 久石譲
【キャスト】 本木雅弘、広末涼子、山﨑努、余貴美子、杉本哲太、峰岸徹、山田辰夫、橘ユキコ、吉行和子、笹野高史
2008年日本映画、2時間10分、松竹
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【感想】
 ベテランと言っても、起業8年足らずの納棺師、佐々木生栄、NKエージェント社長を演じる山崎努さんが味があって、とても良いのと、行き当たりばったりで、フラフラしている新米納棺師、小林大悟を演じる本木雅弘さんが素直で面白い。
 佐々木が実は、大悟の父だったというオチなのかと思ったりしたほど、佐々木の大悟への愛情が感じられて、面白かった。老い先、さして長くはないと感じている佐々木は、自らの死の前に後継者を欲し、大悟を一人前の納棺師に育てたかったのだろう。
 その一方で、大悟の妻、美香を演じる広末涼子さんが今一でした。「穢らわしい」の一言に、どうしても実感が隠っているように聞こえない。もともとの脚本に無理があるようにも思うので、役者の力だけで補うことは無理だったか。

 さて、そんな主役とは別に、なかなか良い演技をしていたのが、滝田監督の高校時代の同級生という山田辰夫さんです。妻を亡くした素封家、富樫家の当主という役どころでしたが、台本の台詞やト書きには書いてなさそうな良い芝居でした。

 遅刻した佐々木(山崎努)ら納棺師に対する富樫(山田辰夫)の心ない言葉は、人の死に付け込んで金儲けをする連中に対する侮蔑であると同時に、死んだ妻に対する怒りであり、憎しみでもあるようでした。死人のために金を使うのはもったいないと言わんばかりの態度は、富樫の妻への愛情は、とうの昔に冷めてしまっていて、他所に愛人でもいるんじゃないか、と思えるほどです。実際、布団に横たわる死んだ妻は、遺影の写真とは異なり、とても綺麗とは言えない顔です。
 その妻が佐々木の手によって、徐々に生気を取り戻していく姿を胡散臭そうに見詰める富樫の姿は、小手先で騙されないぞと言う感じで、納棺師の仕事に対する富樫の否定的な態度は、自身の妻に対する愛情への否定でもあるかのようでした。
 しかし、亡き妻が納棺師の手によって見違えるように綺麗になったとき、思いがけず富樫の脳裏に様々な思いが去来し、遠い昔に無くした妻への深い愛情が胸に戻って来る。死の直前、妻が化粧をしているかどうかの関心もなく、口紅のありかなど知りもしなかった富樫にとって、それは自分でも忘れていた、妻への愛情だったのかなという感じで泣けてきます。

 というような富樫の姿や心の内は、映画を観た客の勝手な思い込みです。脚本家や監督、俳優の意図とは全然違うかも知れません。
 しかし、いくつもの顔と複雑な側面を持ち、長い年月を生きてきた人間の本当の姿というものは、他人には簡単には分からないものです。また、接する人、受け取る人によって、その人の姿は様々に異なるものでありましょう。100%の善人や、完全なる悪人など存在しないように、本当の生きている生身の人間であれば、様々に異なる印象を相手に与えてくれます。
 そう言う意味で、山田辰夫さんの演じた富樫は、本当に生きている、生きてきた人間のようでした。

 役者にとって、脚本どおり、演出どおりの人間を演じるのも大切ですが、それ以上に生きている人間を演じて見せてくれる役者さんは、なかなか素敵です。



「おくりびと」オリジナルサウンドトラック

「おくりびと」オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト: 久石譲,サントラ
  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL SIGMA(P)(M)
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: CD



ピアノ&チェロピース おくりびと

ピアノ&チェロピース おくりびと

  • 作者: 寺西 千秋
  • 出版社/メーカー: ケイ・エム・ピー
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 楽譜



おくりびと (小学館文庫 も 3-4)

おくりびと (小学館文庫 も 3-4)

  • 作者: 百瀬 しのぶ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/07/04
  • メディア: 文庫



映画「アシンメトリー」(渋谷Q-AX) 和田正人、荒木宏文 [映画]

監督:佐藤徹也
出演:和田正人(雨宮北斗)、荒木宏文(巽慎一郎)、佐津川愛美(北斗の恋人役)、金井勇太(慎一郎と北斗の同級生役)、志賀廣太郎(スナック「仁」のマスター役)、佐藤二朗(北斗の上司・編集長役)
製作:ビデオプランニング、2008年、日本
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 映画に先立ち、荒木宏文くんと和田正人くんの初日の舞台挨拶を観て来ました。
 「アシンメトリー(左右非対称)」というタイトルとは異なり、二人は共に黒いジャケットとパンツという出で立ちで、シンクロナイズ(同調)していました。もっとも、これはスタイリストさんの好みのようですけど・・・。
 映画のキャラのイメージに合わせれば、和田くんは着古したジーンズにTシャツかポロシャツ、荒木くんはブランドもののグレー(夏物)の高級スーツ辺りで良いかと思うのですが、どうでしょうか。

 さて、この映画は、高校の時の同級生でノンケ(ゲイでない人)のカメラマン(和田正人)に惚れてしまったゲイのお医者さん(荒木宏文)の悲恋物語です。Hなシーンはキスシーンも含めて一切ありません。和田くんや荒木くんが裸になるシーンもありません。この映画にBLものや、やおいものの要素を期待して観ると、完全に裏切られます。

 慎一郎(荒木)の馴染みのゲイバー「仁」の余りの古くささには、昭和の終わり頃ならいざ知らず、今時、あんな骨董品のようなゲイバーがあるかなぁという感じで、いささか呆れましたが、それ以外は、まぁまぁではないでしょうか。
 特に、慎一郎が北斗を馴染みのゲイバーに連れて行って、自分がゲイであることをカミングアウト(告白)する辺りは、百聞は一見に如かずという感じで、話の展開として、なかなか自然で宜しいのではないかと思います。その後の話の展開は、かなり強引ですけど。

 男に惚れられて戸惑う青年の心理や感情を和田くんは、割と良く表現していたように思います。女好き?の和田くんには、割と演じやすいキャラだったのかも知れません。
 一方、荒木くんの方は、好きだった同級生と思わぬ再会を果たし、叶わぬ恋として忘れた筈の恋心に再び火が付いてしまって悩む青年という難しい役をこなすのに、かなり苦労しているようでした。しかし、慎一郎(荒木)が風邪で寝込んでいるシーンで、北斗(和田)がいきなり部屋に見舞いに来るシーンでの色んな感情がない交ぜになった複雑な表情と演技は、なかなか良かったかと思います。
 リアルな世界では、あのシーンで、慎一郎のベッドに別の男が寝てたりするんでしょうが、この映画は真面目な純愛ものなので、そういう修羅場的なシーンはありません。

 高校生の時と、社会人になった今、二つの時を行ったり来たりしながら、同時並行で物語は進みますが、二人の姿は髪の毛の長さも含めて、全く変わりません。
 同級生だった二人が慎一郎(荒木宏文)の留学を機に離れ離れになったのが高校2年の時、北斗(和田正人)と再会した時の慎一郎が研修医の2年目とすると、ほぼ10年ぶりの再会と言ったところでしょうか。
 いくら他の撮影や舞台の都合があるとはいえ、もう少し工夫しても良かったように思います。

 最後に一言。映画の中で、研修医の慎一郎(荒木)は、かなり立派なマンションに住んでいて、貧乏な北斗(和田)が研修医って、儲かるのかと呟きますが、徳州会病院(慎一郎の研修先)からもらう研修医の給料(月20万円程度)で、あんなマンション(家賃20万円?)に住むなんてことはできません。あれは慎一郎の親が医者で、高校生の息子をアメリカ・ボストンに留学させることができるような金持ちだからこその話です。念のため。

映画「DIVE!! ダイブ」(MOVIX) 林遣都、池松壮亮、溝端淳平、椎名鯛造 [映画]

監督:熊澤尚人
原作・脚本協力:森絵都
主題歌:大橋卓弥<from スキマスイッチ>
音楽:常田真太郎<from スキマスイッチ>
出演:林遣都、池松壮亮、溝端淳平、椎名鯛造、瀬戸朝香、蓮佛美沙子、小野賢章、山崎将平、福田雄也、光石研、江守徹

2008年/日本/カラー/115分
製作・配給:角川映画
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【感想】
 3人の少年の物語というと「体育館ベイビー」と似ていないでもありませんが、やおい的なシーンは一切ありません。しかし、個性的な3人の男の子が成長していく物語という意味では共通点があるでしょう。原作の出来が良いのか、3人の性格が3者3様で、きちんと描き分けられていて、分りやすいのも同じです。

 監督は、「雨の翼」(2007)、「親指さがし」(2006)、「虹の女神 Rainbow Song」(2006)などを手掛けた熊澤尚人さんということで、全体に綺麗な映像に仕上がっています。

 主役の3人は、10mの高さから本当にダイブしているそうで・・・、俳優とは大変な商売だと言うことを改めて実感しました。「世界ウルルン物語」も結構過酷ですが、一歩間違えれば、大けがというのは、飛び込みも似たようなものでしょう。

 つい、この間まで、本当に普通の男の子だった林遣都くんと、子役時代から役者経験が長い池松壮亮くんの演技がなかなか良かった。特に池松くんは「夜のピクニック」とか「UDON うどん」、「蒼き狼 地果て海尽きるまで」とか、歳を重ねる毎に良くなってきたという感じです。まだ若いのに既にベテランらしい渋みがあるというところでしょうか。

 林遣都くんは、普通の男の子からオリンピック選手へと成長していく坂井知季に、渋谷でスカウトされて、すぐに主役で映画デビューというラッキーな自分自身を重ね合わせて、自然な感じがとても良かった。特に「夏の間、セックスしてた」と言う沖津飛沫(溝端淳平)に対して、「羨ま過ぎる」と言う辺り、妙にリアルだった。万が一にも、未成年の林くんがラブホへ出入りしたりしているのがフォーカスされたら・・・、やっぱり映画は公開中止かな?

 池松壮亮くんは、サラブレットとまでは行かないけれど、子役出身のエリート俳優として、エリート・ダイバーの富士谷要一の孤独や悩みを巧みに演じてました。ところで、池松くんは実生活でも、カロリーコントロールには苦労していそうな体型です。そういう意味でも、なかなかリアルなキャスティングでした。

 林くんと池松くんの二人に比べると、溝端淳平くんは少し苦労していた感じでした。海を捨てて丘(プール)に行った、おじいさんとの確執なり葛藤なり、もう少し表現できても良かったように思いますが、何しろ映画初出演の新人ですから、これからに大いに期待しましょう。

 椎名鯛造くんは、さして重要な役ではありませんが、ダイビング・スクールの仲間として、結構、出番が多く、それなりに活躍していました。ダイビング・シーンはほとんどありませんでしたけど、椎名くんもそれなりにダイブできるようになったのかな?

ダイブ!! 特別版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
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映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」(MOVIX) [映画]

【解説】
 舞台は昭和54年(1979年)のとある平和な田舎町。青春真っ只中でみなぎるエネルギーをもてあます高校生7人が、甲子園を目指す高校球児よろしく、熱き血潮を燃やす闘いに挑む。これが『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』だ! いつも大人をくったようなイタズラを連発していた常習犯のぼくたち7人の前に、ある日立ちはだかったのは、勇ましい駐在さん。その場でしょっぴかれて大目玉をくらうが、そこで諦めたらぼくたちのプライドがすたるってもの!?
 「やられたらやり返す。目には目を!」をモットーに、今、闘いの火蓋が切って落とされた。反撃開始!
 すると駐在さんからもイタズラのリベンジが。気づけばイタズラ合戦はどんどんヒートアップ。そして遂に、恋と友情、そして男気をかけた、最終決戦の舞台が用意される。さて、この勝負、どちらに軍配が上がるのか!?

 映画はぼくたちのイタズラ合戦だけではなく、甘酸っぱい初恋や友情の絆、大事な人を守るための勇気など、青春時代特有の熱くて真っ直ぐな思いを映し出した、痛快青春エンタテインメントに仕上がった。しかも攻防の暁には、予想もしなかった感動のフィナーレが待ち構えている。

 劇中にはウォークマンやインベーダーゲーム、ゲイラカイト、黄金期アイドルのポスターなど、懐かしい70年~80年代のグッズが、昭和のホットな青春を彩っている点にもご注目!

 ぼくたちのリーダー、ママチャリを演じるのは、『チェケラッチョ!!』(06)や『天使の卵』(06)、『虹の女神 Rainbow Song』(06)、『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』(08)など話題作への主演が相次ぐ市原隼人。
 対立する駐在さん役を、『間宮兄弟』(06)、『椿三十郎』(07)などで、確かな演技力を魅せている佐々木蔵之介。
 メガホンをとったのは、ドラマ「鬼嫁日記」(05)、「ドラゴン桜」(05)、「時効警察」(06)などを演出してきた、コメディ・ドラマの名手、塚本連平監督。
 バラエティ番組「ココリコミラクルタイプ」や「SMAP×SMAP」の番組を担当してきた放送作家・福田雄一が、軽快でテンポのいい台詞を盛り込んだ脚本を手がけている。

監督 : 塚本連平
脚本 : 福田雄一
【キャスト】
 市原隼人 佐々木蔵之介 麻生久美子 石田卓也 加治将樹 賀来賢人 脇知弘 冨浦智嗣 小柳友 石野真子 竹中直人

2008年/日本/カラー/110分/
配給:ギャガ・コミュニケーションズ powered by ヒューマックスシネマ
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 主人公と同世代の高校生も、その親の世代の40代のオジサンも、共に笑えて楽しめる、最近では珍しいタイプの映画です。
 オジサン世代は、佐々木蔵之介さん演じる駐在さんに、若い世代は、市原隼人くんや石田卓也くんが演じる悪ガキたちに、それぞれ共感するのでは?
 平日にしては、客の入りの良い映画館で、久し振りに沢山の笑い声を聞かせて頂きました。
 「リアル鬼ごっこ」も悪くありませんでしたが、こういう映画も、なかなか宜しいかと・・・。

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